山雨堂さん食事会
山はぜんぜん関係ないのですが。
先日近所にある「山雨堂」さんで夕食会をしました。
そのレポートをします。ただの食レポです。
本日、看板猫のネコ様(と勝手に呼んでいる、名前はまだ知らない)も在店。
まずは小皿のそろった前菜。
小さなおひたしや胡麻和えにも、十二分に冴えるプロの味。
涼を誘う、青かえでが載せられて運ばれてきました。
オオモミジかヤマモミジか、判別の難しい個体。
続いて、お造り。
このオレンジ色に輝くのは、マスの仲間ですね。
品種名忘れましたが、片品で育ったものとのこと。
サーモンのようですが、あっさりとしていて美味しい。
実はこの一皿、スゴイポイントが2つあるのです。主役=魚以外で。
ひとつは、刺身に寄りそう、ツマ。
キュウリのカツラむきだそうです。
キュウリってカツラむきにできるんですね・・・!
大根のツマよりも水分が多くて柔らかく、ふんわり、シャキッとした触感。
これたぶん、すごく良く切れる包丁で、すごく手際よくできないと、絶対に出せない歯ざわり。
頃合いを見て、おかわりもありますよ、とご主人が追加を出してくれました。
おいツマ。
いくらでも食べられる。
もう1つのスゴイポイント、書き始めたのですが・・・何かもったいないので、載せないことにしました。
秘密です。
さ、続いて煮物。
こちら揚げナスを牛肉で巻いて、生卵を絡めていただきます。
揚げナスのすき焼き風。
ナスはとろとろとし、薄切りの牛肉に甘辛ダレ、よく合います。
白ゴハン下さい・・・!
そして、焼き物。
今日のお魚は、鮎です!
串が打たれ、見事に焼き上がってきました。
夏の魚と言えば、な、鮎ですが、京都では鱧も定番です。
大学入学から始まり、短くない時間を京都で過ごしました。
短い会社員生活の間で、美味しいと言われるお店も少しは行きました。
なので今でも、何かと京都だったらこうだなぁとか、こんな店あったなぁとか、思い出します。
鱧は美味しいものというより、季節の風物詩の高級食材というイメージが強いです。
叩かれてしばかれて、梅ダレがのったり、蒲焼になったり、いろいろ手を尽くされて現れるようですが、
味をとるなら断然鮎ですねー
そして、揚げ物。
ここまで、まぁまぁ和食寄りだったので、驚きの展開です。
ソラマメと枝豆のクリームコロッケ。
口をさっぱりさせる、プチトマトのおひたし?がお供です。
そういえばエジプトには、ターメイヤというそら豆のコロッケがありますね。
食べた事はありませんが、ターメイヤサンドという言葉が、頭に浮かんで消えてゆきました。
このあたりから、店内に怪しげな煙が・・・立ち込めます。
アイツが来る!
と、会の主催者が予言し、その通りの一皿が来ました。
しかし、タレをまとったのではなく、塩焼きに香味野菜がたっぷり添えられ、見た目も爽やか。
カリっと表面は焼けていて、中身はふんわり、油っぽいところに山椒とミョウガが良い仕事。
そしてワサビ。
ウナギ美味しいです。
ちなみに、ウナギ蒲焼部門で言えば、当方のイチバンおすすめは、月夜野の『魚原』さんです。
川魚専門店、サンモールの向かいあたりにあります。
なお、これはまた、京都の悪口をしますが、蒲焼部門イチバン残念だったのは、京都の和食店で食べたうな丼でした。
学生寮の友人数人と一緒に行ったので、ずいぶん奮発したものだと思いますが、そのせいで落胆も大きかった。
誘ってくれた寮生は、その時20代後半だったと思いますが、彼の年齢をとっくに過ぎたなぁ、とふと思います。
うなぎ喰い 思い出すのは 留年生
俺は休学だとか突っ込まれそうです。
これはあくまで私自身のことなので、誤解しないように。
この後、お蕎麦がありますが、お腹に余裕があればご飯も出します、とのこと。
献立が、お肉大好きおじさん達を倒す水準になっているようです。
そして宴は終盤へ。
卓上コンロで牛肉をすき焼きにして、小さいどんぶりが生まれました。
新鮮な卵がのっかって、美しい小宇宙です。
すでにお腹いっぱいの私は、こちらは最初から遠慮する。
シメは手打ちそばです。
蕎麦は細く、薬味のネギもあくまで細く!
お腹いっぱいと言いつつ、最後のデザートは頂きます。
スイーツは奥様の担当だそうです。
この日はいちごとホワイトチョコ?のアイスクリームに、いちごのソルベ、2段盛り。
こうしてこの世の贅沢の限りを尽くし、お腹いっぱいになったのでした。
通常営業はお昼11時半からで、予約はできません。
ランチのメニューは、おばんざい定食みたいのや、角煮などもあります。
平日でも席が埋まってしまうので、早めに行ってみてください。