アンナプルナBCトレッキング
ネパールへトレッキング旅行に行ってきました!目指すはアンナプルナのベースキャンプ(BC)⛺
アンナプルナ山群
アンナプルナはネパール中部にある山群の名前です。
サンスクリット語で『豊穣の女神』という意味だそう。
今回のトレッキングは、アンナプルナⅠ峰は8091mのふもとにある、アンナプルナBCまで歩きました。
ベースキャンプと言っても、標高4130mあるので、国内のトレッキングとは心がけが全く違いました。
なお、すべての写真はAzusa Nakajima(あづあづ)の撮影です。ありがとう!
トレッキング旅のようす
初日はカトマンズに到着。翌日カトマンズからポカラへ移動。
進行方向右側には、ヒマラヤの山々が見えてきます。
窓側座るのがおすすめー!
ポカラからはTATAのジープで進みます。
3時間、ダンシング状態になるので、車酔いしやすい方は大変。
車道の終点はNew Bridgeとなり、ながーーーーーい吊り橋があります。
馬、ロバ優先の橋なので、遠くの対岸をしっかり見ておくこと。
この日は吊り橋の先にある街で宿泊。
トレッキング2日目はGinu(ジヌ)からDovan(ドゥバン)まで。
途中、アンナプルナ南峰が見えてきました。
右手の山はHiunchuli(ヒウンチュリ)。
村にはストゥーパがありました。
マニ車を回して旅の安全祈願。回した分だけ読経したことになるそう。
お参りの際は、すべて時計回りにすること。
大きな滝があります。
石積みの階段が続くルート、ゆっくり標高を上げていきました。
ロッジはこんな感じ。
食堂があり、2~4人の寝部屋が分かれています。
トレッキング3日目は、DovanからマチャプチャレBCへ。
ジャングルのような様相。
鳥がたくさん見られます。
こちらは日本では冬鳥としてよく見られる、ジョウビタキにそっくりな鳥。
少し小柄で、種類としては違うもののよう。
マチャプチャレBC(3700m)です。人生最高地点。
少し早足で歩くと、一気に脈拍が上がります。
ベッドに入っても80bpmくらいが続き、このままで明日は歩けるだろうか・・・と不安がよぎりました。
夜は少し雲がかかり、星が見えました。
明日、良い天気になりますように。
翌朝はいよいよアンナプルナBCを目指します。
昨日とは打って変わってクリアな空!
息が切れない程度に歩きます、ビスターレ、ビスターレ。
ゆっくり、ゆっくーりでも、確実に山が近づいてきます。
こんな場所にも、たくさんの鳥がいました。
4000m付近にたくさんいた、るり色の鳥。人をあまり恐れない。
BCに着きました。
4130mです。
4000mを越えると一段と苦しくなる、と聞いていましたが、頭痛なども特になく歩けました。
歩き方だけでなく、朝ごはん(お茶)のとり方など、生活面を含めたガイドさんの細かな気遣いが、大きな助けになったと思います。
ガイドさんとポーターさん
今回のトレッキングでお世話になったのは、3人のガイドさんと、荷物を運んでくれるポーターさん。
まず、リーダーガイドのディルさんです。
毎朝、元気ー!??と声かけてくれました。最高でした。
鳥に詳しくて、和名で次々に教えてくださいました。
図鑑には、メモがびっしり。
ネパールには800種類以上の鳥が見られるそうです。
山の中だけではなく、ポカラの町の中や公園にも、たくさんの野鳥がいました。
サーダーのお陰でトレッキング中の楽しみが増えました。
サブガイドはラクパさん。日本に住んでいた経験もあり、言葉も堪能です。
シェルパ族であり、顔立ちもモンゴル系。山に映える方でした。
3人目は、アジャイさん。本業はコックさん。
国外を含め、いろいろな所でケータリングの料理をしているそう。優しい人柄。
それから、ポーターさんが5-6人。
重い荷物を毎日運んでくれます。
自分達が持つのは、昼間に使う雨具などだけなので、普段の登山よりずっと身軽。
一週間のトレッキングを快適に終えられたのは、スタッフの方々のお陰でした。
食べ物について
トレッキング中はロッヂで食事をしますが、どこまで行っても統一メニューが出てきます。
ネパールの国民食とも言える豆カレー定食、ダルバートも食べられます。
2-3日目まで、便秘と食欲不振でラーメンばかり食べていましたが、標高3700mに達して体調が改善。
お腹もグーグー減るようになり、カレーをたくさん食べました。
こちらはベジタブル・ヌードル。
要はインスタントラーメンです。高所に行くと沸点が低いため、麺がちょっと生っぽい。
今回お世話になった日本のツアー会社の心遣いで、朝ごはんにはお粥がありました。
味が無いので、持参したふりかけなどで食べると良い感じ。
お米は圧力鍋で炊いているので、高所に行っても美味しいです。
それから、フルーツを毎食出していただきました。
糖分と水分がとれるので、高山病予防にも効果があるそう。
なかなか野菜を取れないので、大変助かりました。
こちらは下山後、ポカラの町で食べたダルバート。
チキン500ルピーでマトンが550。1ルピーはおよそ1円です。
全部美味しい。インドよりもあっさりしていて食べやすい気がします。付け合せが辛いので注意。
豆カレーとご飯なら、毎日食べられる。
カトマンズにて
最終日はカトマンズで1日のフリータイム。
この前日、ポカラからカトマンズへの移動、飛行機がなかなか飛ばず、終日空港に留め置かれていたので、やっとのんびり街歩きできました。
イギリスに滞在していた時からの友人達に、久しぶりに会う事もできました。
平日で時間が限られる中、うまいこと会いたい人に会えて、とてもラッキーでした。
カトマンズでの時間は短かったですが、ギュギュっと詰まった時間となりました。
暖かい出会いがあり、楽しく過ごすことができたネパール、出国するのが切なかった。
今回、久しぶりの海外ツアーに行き、改めて外に出る事の大切さを感じました。
成田に到着し、旅の余韻を感じつつ、みなかみに帰ってきました。
峠を越えて町内に入ると、リンゴ畑が花盛り。
遠くには、谷川連峰。
山に近づくにつれ、心地よくなる。
ふわふわの新緑の中に、ヤマザクラの淡い色、ツツジの彩り。
こんなに柔らかな色合いがあるなんて。
ネパールはとても良い所でした。
山のダイナミックさ。それから何とも言えない居心地の良さ。
外の良さが分かると、ローカルをもっと大切にしようと思えます。
すごく好きになります。
ガイドのラクパさんと話していた時のこと。
「ヒマラヤは良い所ですね」と言うと「はい!そうですね!」と、とても爽やかな答えが返ってきました。
そして、「日本の山もイイでしょう~」と。
はい!そうです!と、私も応じました。
うまく言葉になりませんが、どれだけ、どんな風に自然と関わるかが、ガイドのあり方も、自分の生き方も、形作るのかなと思います。