谷川岳調べるゴミ拾いモニターツアー

一気に寒くなった11月の週末、みなかみの山関係の皆さんと、初めての試みにトライしました💓

「谷川岳調べるゴミ拾いツアー」の開催レポートです👌

まずはゴミ拾いに出発~

谷川岳は、毎年たくさんの登山客・観光客に訪れていただいてます。

でも/だから、そのためにいろいろな問題が起こっています。

そこで、山のゴミ拾いをしながら、皆でアレコレ考えるツアーを、所属するみなかみ山岳ガイド協会主催で、初めて企画しました。

ガイドが同行するので、ゴミ拾いをするだけでなく、山についての楽しい話も聞けるというわけ!

当日は急に寒くなり山は雪化粧。

みなさん予定通り来てくれるかな?と、不安もありましたが・・・

全員集合して朝のミーティング
全員集合して朝のミーティング

防寒対策も万全に、スタートできました。

3つのチームに分かれてゴミを拾います。

まず山田ガイドのチームは、土合駅へ。

土合駅周辺のチーム
土合駅周辺のチーム

このあたりは登山者だけでなく、人通りが多いからか・・・

道路のまわりに空き缶やらなにやら、かなりたくさん。

駅前の路肩はゴミが多い
駅前の路肩はゴミが多い

ビニール袋いっぱいのゴミ
ビニール袋いっぱいのゴミ

袋がいっぱいになりました。

次は、土合橋から新道を歩き、マチガ沢で折り返して旧道を歩く宝利ガイドチーム。

登山道沿いはあまりゴミは無いようでしたが、中にはオオモノも。

雪化粧した岩壁が見えますね、白と黒がカッコイイ⛄

新道・旧道チームは大物を発見
新道・旧道チームは大物を発見

3つ目のチームは、天神平から熊穴沢避難小屋を目指しました。

この区間は、昨年にガイドだけでゴミ拾いした際、ペットボトルや水筒がたくさん見つかりました。

が、今年は・・・

天神平チームは・・・雪でした!
天神平チームは・・・雪でした!

雪が積もってしまって、ちょっと地面が見えない💦

滑りやすい箇所もあるので、こちらのコースはガイドだけで活動しました。

それでも、木の枝に結ばれた落とし物の手ぬぐいなどを回収しました。

落とし物を回収
落とし物を回収

うっかりで落としてしまう事は誰にでもありますね。

落とさない工夫が一番大事ですが、お互い様の気持ちも大切かなと思います。

避難小屋まで行くと、積雪が5㎝くらいになり、いよいよ冬山の様相です。

クマの足あと
クマの足あと

くっきりとしたツキノワグマの足跡を見つけました🐻

ちょっと立ち止まったのか、前足・後ろ足が並んでいます🐻

ゴミを調べてみます

今回、ただゴミ拾いするだけではなく、どんなものがあるかを調べてみました。

現状を客観視して対策を考え、今後「ゴミ拾いをしなくてもいい」という状態を目指したいからです。

拾ったゴミは中身を調べる
拾ったゴミは中身を調べる

土合駅~資料館チームは空き缶が多かったですね。

用意したゴミ袋がたくさんになりました。

熊穴チームも、ゴミの量は少なかったですが、調べてみます。

手ぬぐいなど登山中にうっかり落としてしまうもの、「うっかりゴミ」が多い。

天神尾根の登山道上はうっかりゴミがほとんど
天神尾根の登山道上はうっかりゴミがほとんど

それに混ざって、登山道の土留め資材の破片もありました。

足が引っかかって危ないのですが、すぐに対応できるものではなく・・・

今後の課題になりそうです💦

空き時間のできたチームは、山岳資料館の見学もしていただきました。

ガイドさんの中には、リアルタイムで谷川岳の歴史を生きてきた方もいて、やはりお話が面白い!

山岳資料館を訪問
山岳資料館を訪問

ガイドさんの熱のこもった解説
ガイドさんの熱のこもった解説

ランチは展望レストラン

ゴミ拾いが終わったら、ロープウェイで天神平へ向かいます。

今回の活動のごほうびは、展望レストランのパングラタンランチです😋

美味しそう💓

ランチはビューテラスてんじん
ランチはビューテラスてんじん

お味は3種類あります。私は『シチューとマス🐟』を頂きました。

ナイフとフォークで、ちょっと贅沢気分のお昼ご飯😋

皆でほっこりランチタイム
皆でほっこりランチタイム

天神平は雪景色、これからの季節あったかランチが一段と沁みそう🔥

これからロープウェイの名物になりそうですね~

そんな寒さの中でも、この方は勤務中。

ちゃんとニット帽もかぶってます。

ぐんまちゃんも寒そう
ぐんまちゃんも寒そう

午後の部スタートです

天神平から谷川岳インフォメーションセンターに移動します。

午後はまず環境省のレンジャー森田さんより、ミニレクチャーをいただきました👀

環境省谷川管理官の森田さんよりレクチャー
環境省谷川管理官の森田さんよりレクチャー

今年の山の日に、山岳トイレ啓発の活動もした際のお話もいただきました!

環境省のレンジャーさん、今まであまり会う機会がなかったのですが・・・

実際お話すると、いろんな国立公園に行かれていて、いろんなアイディアをお持ち。

今回の企画を立ち上げるのも、森田さんがいなければ始まらなかったです。

一般参加の方には、ミニミニ館内見学ツアーも参加いただきました。

ガイドとめぐると、展示がひと味違ってくると思います。

谷川岳インフォメーションセンターの見学ミニツアー
谷川岳インフォメーションセンターの見学ミニツアー

そして最後に、活動のふりかえり会。

チームごとにゴミ調査票を見返し、発表する内容を話し合います。

みなさん、なかなか白熱してる様子!

チームごとに振り返り
チームごとに振り返り

その後は、チームの代表者より発表会。

3チームそれぞれの状況が報告され、なかなか面白い結果となりました。

チームの代表者が発表
チームの代表者が発表

どんな結果だったかと言うと・・・

  • 道路沿いは意図的に捨てられたものも含め、ゴミが多く見られた
  • 公衆トイレがあるエリアにもトイレ跡が見られた💩
  • 登山道は比較的キレイだが、『うっかりゴミ』に注意
  • 破損した土留めや斜めの木道など、危ない登山道がある💦

主な意見は、こんな感じとなりました。

エリアによって大きな違いがありますが、登山道は比較的ゴミが少ないというのも発見でした。

今回は季節的なこともあり、山麓周辺しかできませんでしたが、次やるなら場所を変えるといいかな~

お客様と一緒に歩くときは、うっかり落とし物を減らすよう、お願いするのも大切だと思います。

最後は皆さんで記念撮影。

寒い中、大変お疲れ様でした✨✨

スタッフ・参加者皆で記念撮影
スタッフ・参加者皆で記念撮影、ありがとうございました

小さな企画でしたが、関係諸機関の皆さま、ガイドの仲間、いろんな方の力をいただいて成立しました。

直接の関りがなくても、企画のアイディアをくださったり、見守って下さった方なども。

地域を巻き込む企画、自分だけでは絶対に実現できないです、ホント。

このことを、20代の自分が身に沁みて分かっていたら、前職でもう少しマシな仕事ができたよな・・・・

と思ったり、思わなかったりします。

周りの人の協力をいただき、その思いをうけつつも、人任せにせず、自分の考えをもって、適度な着地点を探すという・・・

人の意見を聞いて活かすということが、全くできてなかったなぁ~、とか。

当時の上司、外注先や、お客様の顔が脳裏をよぎり、ちょっと胸がキュッとなりました。

後悔先に立たず😂

参加してくださった方々が、未熟な企画運営にかかわらず、楽しかったと声を残して下さり、本当に励まされました。

ありがとうございました✨✨

今後も山に遊び、山を守る、そんな活動に色んな方が参加できるきっかけ、作れるといいな~と、思っております👌