VENTINOVEさんディナー会

川場村に2022年にオープンしたイタリアン、VENTINOVEさんに行ってきました。

山は関係無い、ただの食レポ・・・いや、渾身の食レポです。

土田酒造さんの敷地内、自然公園のような小道を進んでいくと、あります。

森の中の一軒家、谷を見下ろすような立地。

外観写真が無いのが悔やまれます。

もちろん、インテリアもおしゃれ。

店内のようす
店内のようす

空いているテーブルには、この後何度もお皿の上で出会う、フェンネル。

のお花。

ドアの上には、ウシ。

最初にマダムから、今日のお肉を紹介して頂きます。

赤城牛。

このお肉が今日のメイン。

のちほど再会します。

お肉様
お肉様

さ、いよいよディナーの幕開けです。

ナプキンはお持ち帰り
ナプキンはお持ち帰り

一品目はお通し。

ズッキーニのフリット

お通しってこういうのだっけ・・・?

ゴージャス!

上を飾るのはズッキーニの花。

その下に重ねられたのは、ズッキーニのフリット、リコッタチーズ、自家製の生ハム、です。

小さなズッキーニもまるごと食べられて美味しい。

ゆっくりといただきます。

続いて・・・

トウモロコシのふわふわ
トウモロコシのふわふわ

お皿の上に降り立ったのは、オクラの妖精です。

花オクラの花弁に包まれているのは、トウモロコシ味の卵豆腐っぽいふわふわの中に、ドライトマトと胡瓜。

ふわふわは、スフォルマートというらしいです。

トウモロコシの甘味がすごい!

オクラは花びらまでぬるっとするのですね。

ヌルっとしてふわっとしてコリコリ、という前代未聞の食感の三重奏。

続いては冷たいパスタ。

自家製のキタッラ(麺)は、薄根川の鮎のソースをまとい、桃とブルーベリー、枝豆と一緒に。

鮎ソースのキタッラ、桃と
鮎ソースのキタッラ、桃と

こちらも初体験はなはだしい一品。

クリームベース?のソースは、鮎の内臓の苦みがある。

これが桃の甘さと合います。

・・・好き。

メインにたどり着くまでの長い旅も、終盤です。

モツ煮。

でも、みそ味ではありません。

白いモツ煮
白いモツ煮

トリッパ、イタリア料理屋さんで出てきますが、トマトベースのイメージでした。

こちらは白いモツ煮。

シェフとマダムが住んでいたイタリアと、群馬を繋ぐ、料理なんだそうです。

ちょっと無理やりですけど、と仰ってましたが、きっと大切な一皿。

トマトやナスがご一緒。てっぺんにのってるのは、ケール。

ベジタリアンの知人が手作りしていた、ドライケール(ケールチップスと呼ばれてた)を思い出しました。

メインに至るまでが、思いがけず長く、綺羅星のごとき道のりでした。

お肉の付け合わせに、シェフが大人の一抱えもありそうな大きな木の鉢で、サラダを作ってくれました。

トロ卵をまとったサラダ。

トロ卵のサラダ
トロ卵のサラダ

いよいよお肉です。

ここまでは地元の野菜が主役でしたが、こっからはお肉。

VEINTINOVEのシェフさんは、お肉のスペシャリスト。

赤城牛さま
赤城牛さま

赤城牛サーロインステーキ。

柔らかーい。

あ、お米欲しい・・・かも。

びっくりすることに、料理に使う熱源はすべて薪なのだそうです。

オープンキッチンで手を動かすシェフは、お料理しながら薪の調節も。

お肉は表面がサクっとして、ほのかに煙の香り。

特注っぽいオーブンとコンロ、火が入って美しかった。

そして、メイン2つ目。

そう、お肉料理が2品あるのです。

ジビエ・ポーク・チキンの中から、赤城鶏のバターソテーにしました。

二品目の肉料理は鶏のレモンバターソテー
二品目の肉料理は鶏のレモンバターソテー

フィレンツェの有名なレストランの、名物料理なんだそう鶏

これも現地に住んでらした時の、思い出の一品なんですね。

お皿も渋くてキレイで、ついつい、観賞してしまいます。

お皿も美しい
お皿も美しい
鶏のバターソテー様
鶏のバターソテー様

メインの旋風が去り(はかない・・・)、残りはパスタとなりました。

グランドフィナーレが近い。

パスタは2品チョイス。嬉しい。

自家製パスタ各種、ラビオリ、いろいろあって悩みましたが・・・

まずはリゾット。ズッキーニに自家製サルシッチャが入っています。

ここにもシェフの肉がいる!

リゾット
リゾット

それから、夏野菜のニョッキ。

じゃがいものニョッキです。

ニョッキ 大好き
ニョッキ 大好き

ニョッキが好きで、立ち寄ったお店でメニューにあると頼むのですが。

なかなか冷凍食品に敵わない・・・

良いニョッキに出会えぬ、ニョッキ運の無い人生を送ってきたのですが、

この晩は、ニョッキ欲が満たされました。

お腹いっぱいでしたが、もうちょっと食べたかったな、ニョッキ。

そして夜は更け、甘味の時間になりました。

本日のドルチェは、すいかのシュー、フェンネルのジェラート。

イチバン下はチーズ?のクリーム。

すいかのシュー、フェンネルのジェラート
すいかのシュー、フェンネルのジェラート

しっかりしたシューに支えられて、縦になってるから分かりにくいけど、水平展開したら、相当な質量があります。

てっぺんには、フェンネル。

フェンネルや珍しい野菜は、仲良しの農家さんに作ってもらうのだそう。

お店に入った時は明るかったのに、帰る頃にみかは真っ暗。

ディナーの数時間が夢のようでした。

この感覚、何かに似ていると思って考えていて、思い当たりました。

ゴージャスな映画を見た後の、あの感じです。

別世界から帰ってきて、ちょっと疲れいて、とても良いものを体験してしまった、という満足感。

一皿一皿、美味しかったし、食材や料理のお話がとっても面白かったです。

このグンマの片隅に、こんな素敵お店があるのです。

ちょっと特別なディナーにおすすめです。

そして、スペシャルゲストも現れる。

キツネ!🦊

お店に現れたキツネ!
お店に現れたキツネ!