初冬の甲斐駒ヶ岳に行ってきました

ガイドの先輩方と甲斐駒ヶ岳、黒戸尾根を登ってきました⛄


初日は晩秋のハイキング。

里山を抜けると、ヤセ尾根になり、展望が開けます。

八ヶ岳や奥秩父の山々が一望に!

刃渡りの岩稜
刃渡りの岩稜

風が強く、帽子を飛ばさないように、フードしてます。

後ろから歩いてくるのは、この山行のリーダー、山岳ガイドの摂さんが。心強い!

黒戸尾根は、古くから山岳信仰の道として、たくさんの人に登られてきた道です。

コース上にはたくさんの石仏が見られます。

こちらは仏教の守護神、摩利支天様。

イノシシに乗っておられます🐗

イノシシに乗った摩利支天様
イノシシに乗った摩利支天様

雪も少し残る鎖場、慎重に通過します。

クサリ場を慎重に
クサリ場を慎重に

およそ昼頃に、5合目に到着。

ここからはまた岩が続きます。

たくさんの石仏や石碑が納められていました。

人間の土地はココで終わり、違う世界の入り口、という感じがします。

五合目付近
五合目付近

ハシゴと岩のミックス帯が続きます。

何年か前に、大雨で登山道が流れ、閉鎖になっていた時期があったと記憶しますが・・・

確かに大変な道です。

一段と険しくなる道のり
一段と険しくなる道のり

およそ6時間半で、七丈小屋に到着です。

宿帳記入の間に、アミノバイタルをいただきました。最高のウェルカムドリンク!

アミノバイタル摂取中の摂さん
アミノバイタル摂取中の摂さん

時間に余裕があり、七丈小屋でゆーっくりさせていただきました。

お酒の飲める先輩方二人は、小屋番さんおすすめの地酒をオーダー。

おっとっとしてくれるのを、撮影会です。

小屋番のしのぶさんが1合注いでくれる
小屋番のしのぶさんが1合注いでくれる

私はホットココアをいただきます。お菓子も嬉しい~

私はココアです お菓子がうれしい
私はココアです お菓子がうれしい

・・・甘いものも良いけど、こんな時はお酒、飲めたらいいなぁと思ってしまいます😢

でも、明日に備えて、今日は飲まない!!

七丈小屋のスタンプカードをゲット。可愛いです。

七丈小屋スタンプカード
七丈小屋スタンプカード

小屋の中には、他にも可愛いものがたくさん。

作家さんのカレンダー。

後藤郁子さんのカレンダー
後藤郁子さんのカレンダー


本棚も素敵です。

alpinistのバックナンバーから、私家版の甲斐駒の歴史まで。

PEAKSのナンパな連載も面白かったな~

充実した七丈小屋の本棚
充実した七丈小屋の本棚


七丈小屋では、お部屋のストーブを24時間点けておいてくれます。

前のオーナーさんの頃から、20度をキープすることが目安なんだそうです。

比較的寒がりな私ですが、3シーズンの寝袋で十分でした。

身体も心もぽかぽか。ありがとうございます🙏

お夕食は、スパイシーなカレー、やわらかお味噌汁、カキ。

とてもとても美味しいのです😋

シンプルソーセージカレー
シンプルソーセージカレー

さて、2日目はうって変わって、冬!

12月はコンディションが変わりやすいです⛄

写真では分かりませんが、朝からかなり雪が降り、10㎝ほど積雪になりました。

10㎝程度の積雪
10㎝程度の積雪


天気レーダーを確認すると、風はそこまで強くならなそうとのこと。

軽い雪を踏みながら出発。

積雪が少ないので、岩と雪のミックスのコンディションです。

木の根っこにもつまづきやすい・・・

難しいコンディション
難しいコンディション

だんだん木が減り高山帯に入ってきます。

8合目には、旧い鳥居と、お社があります。

改めて、安全登山祈願をお参り。

八合目で安全祈願
八合目で安全祈願

ここからは、いよいよ緊張するパートです。

鎖場。

ひたすら鎖場
ひたすら鎖場

その先に見えるのは、山頂に至る岩稜です。

迫力がある!

天気が悪いのもあって、雰囲気が怖い。

岩稜帯がそびえる
岩稜帯がそびえる

ルンゼをよじ登り、進んでいくと・・・

9合目に着きました!

今回はお天気と時間をみて、ここで折り返しを決定。

9合目で折り返し。風雪が強まってきた
9合目で折り返し。風雪が強まってきた

帰路、何か獣の足跡?と思いきや、真白いライチョウさんにも会えました。

写真、分かるでしょうか。

真ん中のあたり、ヤブの左端にちょこっと顔が見えます。

ラブリーライチョウさん
ラブリーライチョウさん

七丈小屋で荷物をピックアップして、下山開始。

五合目まで来ると、この晴天。

山の上は、本当に別世界でした。

五合目まで下るとだいぶ安心
五合目まで下るとだいぶ安心

この時期、日暮れは急スピードです。

夕方の鳳凰三山と、富士山の美しさ・・・

富士山と鳳凰三山
富士山と鳳凰三山

どんどん歩けど、日暮れは近づき・・・

最後は、真っ暗になりましたが、無事下山。

最後はヘッテン下山
最後はヘッテン下山


黒戸尾根は自分の中では、目標リストのひとつでした。

山行が決まった時から、体力と歩行技術を少しでもつけようと少しずつ用意し、充実の山行になりました。

何より、一緒に行った先輩方のリードとサポートで、行ってこれました。

自分だけでは行けない時期、山でした。

今年一番にツラく、ツラ楽しい山行でした⛄

大変だったが行って良かった
大変だったが行って良かった

今回、積雪期の歩行や登はんはもちろん、それ以外でも知らない事がたくさんあり、先輩方が教えてくれること、示してくれることが、貴重でした。

ミスしたり間違っても良いし、分からなかったら聞いて良い、という環境は、プラスの循環を生むと思います。

それは、当然に最初からそこにあるものでなく、コミュニケーションで関係性が「安全」と感じられた時、できる事だと思いました。