2025紅葉ハイク【ガイド記録】

トコトコな~。2025年の紅葉は当たり年、と地元の人たちが口々に言っております。
トコトコツアーでも、もみぢ狩りに行ってきました!
一ノ倉は11月初頭、山には雪が降りかかり、見事な三段紅葉が楽しめました。
しかも夏の猛暑に関わらず、降雪が多かったために、谷の中の雪渓が残った年になりました。古い雪と新しい雪の競演でもありました。
雪渓が秋まで残ったのは、私がみなかみにUターンしてから、初めてのことです。
ところで、氷河の定義は「陸上で重力によって常に流動している多年性の氷雪の集合体」であり、今年の雪渓も氷河の定義に当てはまるっちゃ当てはまるようです。
となると、「現在より約5〜10℃気温が低かった氷期にはもっと多くの雪氷が年を越し、氷河として谷を侵食していたと考えるのが自然」という見解を、最近専門家の先生に伺いました。
以前は、「大昔に一ノ倉に氷河があったという説もあるがイマイチ証明できていない」という説明をしていたのですが…
確かに見事なU字に削り出された渓谷を見ると、雪庇の崩落では説明しきれないように改めて感じます。
定説というものに対し、自分の目で見た事象と照らして、疑問を持って考える事が必要ですね。
そして、新潟の五十川渓谷でも素晴らしい紅葉が見られました。


美しくて鳥肌のたつような景色。
今年の紅葉は本当に色が鮮やかで、湯沢の町から魚沼方面に車を走らせていても、うっとりするような光景でした。(危ないなぁ~!!)
越後の山並みは町に近く、森の樹々がすぐそばに浮き立って見えるような立体感があり、不思議な感覚があります。
しかし、紅葉の名所という所は、どうしてもピーク時期に観光客・登山客が集中してしまいますね。
一ノ倉はそこまでの道路がとんでもない渋滞になったようです。これはロープウェイのお客さんも含まれていますが、駐車場問題もあり、湯檜曽から車で2時間かかったとか!帰りもずいぶん遅くなってしまう人がいたようす。
裏巻機渓谷は道が崩落しやすい箇所が多いので心配です。道が悪くて狭い所ですれ違いも必要となり、ドキリとする場面も。場所としてのキャパシティーが小さいので、難しい問題になりそうです。
年間で考えればほんの数日ですが、お客様の印象はその一日で決定的になってしまいます。そして何より事故が起これば一瞬で人生が変わってしまいます。
超微力ですが、せめて私たちガイドはツアーを企画するタイミングにも注意が必要だと思いました。あとSNSへの出し方とか・・・
そして、今年のキノコパトロールは時期を逸してしまいました。ほんの少しムキタケを見つけられたくらい。それも大きすぎました。


水曜日にたまたま午前中で仕事が終わり、水上駅前のWOWへ。
『旅する台所』さんのフレンチお家定食をいただきました。ビーフシチューがとっても美味しい。ポテトのグラタンもほっこり。カフェオレも美味しいです。丁寧に淹れてある味がします。

今回、トコトコ公募ツアーは久しぶりの開催となりました。ゲストの皆さんも1年ぶりの方が多く、色々なお話しを聞けました。
登山教室に参加されていたり、新しい山友さんを広げたり、富士山登頂の目標を達成されたりと、皆さんそれぞれに山を楽しまれているのを聞いて嬉しく思いました。
また、山行への準備や身繕い、歩き方などでも、経験を積まれてきたのが感じられました。
これから冬になりますが、それぞれの山登りを引き続き楽しんでいきましょう!

