平標山 山開き2025

5月最終日曜日、平標山の山開きに行ってきました!

平元新道から登山口に到着。

登山口には神事を執り行う神主さんや、行政関係者の方が集まっていました!

平標山の林道

10時ころに山の家に到着。

祭壇には供物が捧げられます。一升瓶重かっただろうな・・・!

こちらのお社は平標と仙の倉を背にして建っているので、山の家に通りかかったときはぜひ探してお参りを。

平標山の家のお社

11時の神事のスタートまでが始まる頃には段々と雲がとれ、仙ノ倉方面が見えてきました!

神主さんは残雪の山を背景にして、なんだか天狗のよう。

厳かです。

山開き神事を行う神主さん

主催者の三国山の会の会長さんから挨拶がありました。

山開き主催者ご挨拶

今年は大雪で木道がずいぶん壊れたとの事。

少し休憩してから、山の家の小屋番さんと関係者の方と一緒に、現場を見に行きました。

30年?近く持ちこたえてきた木階段ですが、大きく流されてしまっています。

2024-25の冬は、ここ10年くらいで一番雪が多かったのでは?というくらい、大雪でした。

いろいろな所で大きな雪崩もありました。

平標山の壊れた木道

大きな要因は雪でしょうが、やはり木階段という構造物としての寿命もあったのかなと思います。

先シーズンの夏山で歩いた際も、かなり斜めになっている個所があったので。

木道脇に設置されていたベンチは、丸ごとずるずると10mほど流され、完全に使えなくなっていました。

ベンチが設置されていた場所は、地面がむき出しになっています。

木道を避けて登山者に踏みつけられ、どんどん土壌が流出してしまいそう。

そうするといっそう木道が流れてしまう・・・

平標山の壊れた階段

斜面の中ほどまで登ると、さらに大きく流された所があります。

通行が難しくなっていたので、小屋番さんが取り急ぎ道脇に廃材を寄せたそうです。

踏み板を支えていた丸太は長くてとんでもなく重い。

小屋番さん1人でどかしたのか・・・!

平標山の片づけられた木道

山頂まで半分くらいの所まで登ります。

お天気が一変、冷たい雨が吹き付けてきました。

雪がまだ解けていない箇所も、大きく崩れている事が分かります。

平標山の壊れた木道と残雪

平標山はお花の山、6月上旬にはたくさんの高山植物が咲き揃います。

とりあえず人が通れるようにしなくてはならないし、

雪が降れば廃材がバラバラに流されてしまうので、冬まで放置することはできない、と小屋番さん。

大きな土木工事で登山道を作ってしまうと、一度作った後に維持管理が困難になる運命のようです。

尾瀬にもたくさん木階段、木道がありますが、人が多い所は10年が寿命と言われていて、

実際に毎年たくさんの人手をかけて少しずつ更新されています。

平標山のように、短期間に登山者が集中する山は、どうするのがベストなのか検討することが必要と感じました。

しかし、行政関係者の方の仕事を考えると、自分は全く知らない所で誰かが決めた事を引き継いでいくので・・・

大変な事です。

風雨の中、小屋へ戻りました。

平標山の家に戻る

小屋に入らせてもらって、お昼ご飯。

すでにパンを食べ尽くしていた私、夫とラーメンを注文して頂きました。

シンプル塩野菜ラーメン、めちゃくちゃ美味しい~!!!

平標山の家のラーメン

大変な状況になっていますが、地元のガイドとしてできる事を探して行きたいと思います。

とり急ぎ、平標山に行かれる方は下記をご注意ください。

  • 木道が不安定な所を慎重に通行
  • 尖った金属(クギやかすがい)が落ちている場合があるので注意
  • 周囲の植生の踏みつけはなるべく少なく

また、昨年度荒天で中止になってしまった登山道整備イベントも、今年度は実施を予定しているそうです。

機会が来れば情報を発信します。

平標山に思いを寄せている方はぜひアンテナ貼っておいてください!