白砂川水系遡行下降 沢登り

群馬の秘境野反湖、白砂川水系へ1泊2日の沢登りに行ってきました。

白砂川?沢のイメージがあまり無かったのですが、誘ってくれたのはガイド仲間のわかちゃん。

そして沢屋のシュカさんも来てくれて、3人パーティーです。

1日目

湖畔はニッコウキスゲの花盛り。

この地域ではノゾリキスゲとも呼ぶそう。種は同じです。

ニッコウキスゲの群落

野反湖湖畔の堂岩沢から遡行をスタート。

尾根に出たら白砂川本流を目指して下降。

しつつ、日焼け止めぬりぬりタイム。

日焼け止めを塗る女子

沢でも落ちない本気の日焼け止めは、アネッサらしい。

1日目全体を通し大きな滝や悪所はなかったけれど、下降は気を遣います。

ラバーソールだったのもあって、結構ヌメリに苦労しましたました。

へつるのもちょっと怖い~

悪所をへつって解決

白砂川本流との出合いの辺りの滝。

水は多くない日だったと思いますが、やはり本流は水量あります。

白砂川本流との出合い滝

この日は積乱雲が少し湧いてくるようなお天気。

夕立が怖いねと話ながら幕営地を探します。

2日目に遡行を予定している黒渋沢との出合い近く、ほどよい平地に行きつきました。

わかプロが焚火をセッティング。

焚火をおこす

シュカさんがハイテク吹き竹?なんていうのか?で焚火を育てる。

先生の持ってる教鞭にしか見えない。

火をおこすシュカさん

そして、火が安定したら、のんびり焚火タイム。

プハ。

焚火をおこしながらのんびり

この日は初めは河原の高い所に寝ていたのですが、10時ころから雨音が強まりました。

寝ている間に水没は怖いということで、万一の増水を考えて森の中に移動。

2日目

朝。

時間と薪があるので、再度焚火。

少し増水しましたが、今日も穏やかな渓相です。

河原にただよう煙

今回の山行のメイン、黒渋沢遡行スタート。

黒渋沢の出合付近は岩が白く美しく、ヌメリも少ない感じでしたが、すぐに終わる。

そうそう、白砂川流域は酸性度が強いらしく(※)、昨日遡行した中でも魚を見ませんでした。

お水もなんとなく酸っぱいような…

いっぽう、黒渋沢には小さい魚がいるようです。

(追記:後日、周辺に詳しい方にお会いする機会があり、お話をうかがいました。以前黒渋沢にイワナを放流した事がある、「猟師の沢」は魚が育たない沢でなのでその水が入る所は魚がいないの、とのことでした)

小滝が出てきます。

終始、わかプロとシュカさんがリードをしてくれる。

小滝を越える

そしてこの日のハイライトは大滝。

グレードは2級+くらいとのこと、全く迷いなくリードするシュカさん。それに続いてわかプロ。

私は多少ヌメりを感じつつフォロー。

大滝を登るわか先輩

積雪量はそこまで多いエリアではありませんが、沢の上流部には大きな雪渓がありました。

今年は雪が多かったからでしょう。

「これはまだ全然大丈夫!」

という二人を信じて、くぐり抜けます。

雪渓をくぐるシュカさん

雪渓の上には大きな木が乗っかっています。

両サイドの斜面から、雪崩とともに崩れ落ちてきたのでしょう。

雪のパワーは物凄い。

その後はほどなくしてヤブ漕ぎで八間山を目指す。

谷川連峰などと比べて、笹の背丈が低いとはいえ、かなり密。そして急に暑い。

笹薮にやられて渋い顔

トップはシュカさんとわかプロにお願いしてしまいました。

でもこれはヤブ漕ぎ初級みたい。

ドロドロになりつつ、八間山に登頂。

山頂に登山者の方がいたので、写真を撮ってもらえました。ラッキー!

八間山山頂

その後、ボルダリング

お風呂にささっと入り、今年オープンした沼田のアンドエナジーボルダリングへ。

延長戦の始まり~

アンドエナジーボルダリングで延長戦

といっても、二日間の遡行下降で全身筋肉痛の私は、2時間もたず。

2人とも強いぜ・・・

令和のムーヴを学ぶこと、臆せずトライすることが大事と感じました。

私はガチガチのロック&昭和のクライミングなので、柔らかく体を使えるようになりたいです。

とりあえず次に行ったら、マスターの康太郎氏にムーヴ教えてもらおう。

沢屋二人のモチベーションと色んな知恵を目の当たりに、楽しく刺激の多い二日間でした。

うーん、、、無限の体力が欲しいです。

※参考資料:国土交通省関東地方整備局利根川水系砂防事務所『白砂川ふるさとの山と川の物語 草津町・中之条町六合地区編』2025/7/15閲覧