赤谷プロジェクト 自然観察会【ガイド記録】

先週のこと。雨の一日、赤谷プロジェクト関連の自然観察会をガイドしました☔

この日のゲストは、皆さん新幹線で東京近郊から。

赤谷プロジェクトのパートナー企業と、その企業が支援をするNPOに関わる中高生、そのスタッフの皆さんでした。

午前中はけっこうな雨脚となったため、急きょ谷川岳インフォメーションセンター見学。

お昼ご飯をはさみ、午後の雨のやみまを見て、カッパ+傘持参で森に入ってみました。

森の中では、赤谷プロジェクトで行っている自然林の復元試験地、

数十年経った二次林、人工林、より自然度の高い森を見ながら歩きます。

自然度の高い森では、葉っぱ来し方行く末を感じてみたくて、土壌の観察をしてみました。

上から葉っぱの層、かなり分解された層、赤っぽい粘土質の層が現れました。

2番目の層には、バラバラの葉っぱの中に白い菌糸を伸ばしたものは・・・

Fungus!

ホントは参加者の皆さんにやってもらい、別の種類の森と比較したかったのですが、今日は観察に専念。

そして、今日はゲストの学生さん達が大人なので、少し難しいことも考えてみました。

赤谷プロジェクトは生物多様性保全のプロジェクトですが、では「生物」とは何か?

「生物と無生物」の違いは?

「植物と動物」の違いは?

菌類はなんの仲間・・・?

最近、土壌に関する本を読んだこともあり、土が気になります。

森の地上部だけではなく、足元、土壌の部分にも目を向けると楽しさが倍増しますね~

それから~オトシブミを開いてみたり。

こちらの写真はタマゴが写っています。

小さなイモムシが孵化していたものもありました!

強雨が予想された中でしたが、なんとか2時間程度森の中で過ごす時間がとれました。

森から戻って、さなざわのテラスさんにて赤谷プロジェクトについてレクチャーを聞きました。

最初は静かだった学生さん達が、疑問をぶつけてくれたり、

授業で学んだことを思い出して発言してくれたり、

話を聞いていないようでいて(笑)小さな生き物を見つけてくれたり、

個性を発揮してくれる場面を見ているのは、嬉しいものでした。

「子どもは聞いていないようで聞いている、大人は聞いているようで聞いていない」

というのは、本当にその通り。

「聞いてるようで聞いてない」が始まった時、人は大人ってやつになっていくのかもしれません・・・

ちなみに、この日のお昼ご飯はYUJUカンパニーさんのモリモリ弁当。

春の恵みがたくさんでした!タケノコの入ったおにぎりがお気に入りです。

フキノトウはちょっと苦手という学生さんもいましたが、これは大人の味ってやつですね。

この美味しさが分かるというのは、

まぁ、大人になって良かった!かな~?

参加者の皆さま、雨の中大変お疲れ様でした。

学生さん達は、都会で過ごす毎日の中で、自然に対する好奇心を大切に、自分の興味関心を大切に過ごしていくことを祈っています。来てくれて本当にありがとうございました。

そして、天候に合わせ対応くださったNACS-Jの担当者の方々、急きょ見学を受入れてくれたTIC、さなざわテラスの関係者の皆さまに感謝いたします!

また、自然観察会のアイデアには、下記のホームページ等を参考にさせて頂きました。ありがとうございました。

新林:新しい森林文化を耕そう

こどもエコクラブ ジオアクションジャパン