赤城荒山ループ、火山を感じる周回ルート

ちょっと気になって、赤城の荒山にマイナーなルート取りで登ってみました。
まず小沼の先にある軽井沢峠に駐車、荒山南面をトラバースして、荒山高原を目指します。

小沼〜軽井沢峠を通る県道は、冬季閉鎖が一昨日(4/7)に解除されたばかり。
そのためなのか、そもそも人気がないのか、残雪の上にはあまりトレースはありません。
でも、いい天気。
眺望が期待できそうです。
途中には大きな岩がゴロゴロ。
赤城山は長い時間をかけて火山が形作ってきた山の集合体。荒山はその中でも新しい火山活動の様子が分かるところです。
周辺はツツジもたくさんあり、来月には色とりどりになりそうです。

1時間半ほどで、荒山高原に到着!
ここはおなじみの場所。
今日は北側に進路をとり、今度は荒山山頂を目指します。標高差は300メートルくらい。

急登が始まります。
途中開けた所からは、真っ白な富士山が見えました。関東平野のむこう、素晴らしい景色です。

山頂へ近づくと、ダケカンバが増え、だんだん植生も変わってきました。
雪も多い。

ずっと登って1時間、山頂はこんな感じ。木があって展望はありませんが、すがすがしい山頂。
立派な石宮があります。
鎌倉時代には(今のところ)赤城山最後の噴火がありました。富士山の火山活動の活発化にともない、山の神様の怒りを鎮めるために作られたのだそう。

ここからは、荒山北東面を降りてダイレクトに軽井沢峠を目指します。
現在は管理されていない道のようなので、好事家向きです。
最初はめちゃ急かつヤブで、全くこれは廃道だなぁ、藪岩魂だなぁ、と思いつつガサガサ尾根を目指して進むと、

踏み跡というより「道」に行き当たりました。
スタート地点での探し方が悪かったのですね。

その先は傾斜もなるくなり、気持ち良い尾根が続きます。
残雪を見ると、今年は雪が多かったし雪庇が発達してたのかな?

振り返ると、荒山がくっきり。
左右非対称の山容が良くわかります。北側(右側)は噴火による山体崩壊が起き、今のように切り立った形になったそう。

とても気持ち良い尾根です。
赤城山は人も道路も人工物も多くて、ちょっと疲れてしまうのですが、ここは静かでいいですね。
軽井沢峠手前の小ピーク、前浅間山という山名ということが判明。地図にはありません。

こちらから軽井沢峠まではほんの10分程度。お昼には車に戻ってこれました。
何の気なしに歩きに来ましたが、多彩な山の表情が見られて、思いがけず、お気に入りのトレッキングルートになりそうです。
身近にあって今まで気づかなかった良いルートを発見できて、嬉しい。ツツジの季節や新緑の季節、時期を変えてまた来たいです。