トコトコ上州武尊山 試される1日【ガイド山行記録】
10月最後の週末は、晩秋のよそおいとなった武尊山に登ってきました。
川場野営場から前武尊
6時すぎに川場野営場に着くと10台ほど車が!
牧場キャンプ場が冬季クローズになってしまったので、こちらのルートを登る方が増えている印象です。
駐車場はトイレがありますが、汲み取りがされておらず使えない状況なのでご注意を。
「らんらんと下界を睨む武尊像」です。
それでは長い1日の始まり、始まり。
しばらくは谷沿いの道を緩やかに登ります。カエデやブナが色とりどり。
こちらの写真はゲストの方からお借りしました。映えてますよ~!
いつもありがとうございます✨
ユル登りのあとは、標高差400m程度を一気に上っていきます。
いきなり中々の悪いポイントも出てくる。
後ろは絶景~
だけど足元が悪い!枯れ木を抱くように進みます・・・
攀じて登った先には、行者様の石像が待っていました。
ここからもナイスな眺望。
日光白根山や皇海山などが見渡せます。
ここが標高1800m付近。
すぐ足元にはスキー場のリフトトップが見えます。
そして歩き始めて2時間半、前武尊に到着ですが、まだまだ半道中!
前武尊から沖武尊
前武尊のヤマトタケル様にお参りしたら、いよいよ今日の本番パートです!
ここからは岩山を巻いたり、越えたりしながら歩きます。
念のため岩稜帯はヘルメット着用して頂きました。
岩場は登る人はもちろん、待つ人も緊張感が必要です。
前に登る人の落下方向を避けて待機するなど、気遣いを忘れずに~
「家の串」というピークを通過した後は、ヤセ尾根が連続。
途中はロープがユルめの場所もあります。使う前に必ずチェックしましょう!
主稜線との分岐にぶつかると、残り僅か。
頂上手前には、三ツ池と呼ばれる場所があります。
小さな二重稜線のようになっており、例年6月頃まで残雪の上を歩けますが、この時期はドロドロ。
笹づたいに歩いて通過です。
池をバックに、最後の登り!
山頂に到着すると、武尊神社側から登ってきた登山者の人達がたくさん~
中には岡山の企業の登山部の方もいらっしゃり、眺望を楽しんでおられました。なんだか嬉しい。
高曇りの空で眺望は抜群、富士山や白馬、槍ヶ岳も見えました。
南側の様子、パノラマ写真はゲストの方撮影です。
今日歩いてきた稜線も良く見えます。長い~!!
山頂から下山、試されるピストン
山頂でしばしランチタイムをとり、下山です。
たまたま行き会った知人に、下山開始直後を上から撮ってもらいました。
武尊山の山頂付近は、このササと針葉樹の組み合わせが特徴的です。
谷川連峰や尾瀬などはお隣の山域なのに、全然違う風景になります。
山のなりたちや地質が異なること、日本海側からの風雪を直接受けるかどうかで気候が異なること、
などが主な要因だと思いますが、この近さで植生が違うのはとても面白い!
秋の紅葉模様もそれぞれで異なるので、それも見ものです。
山頂直下のヤマトタケル様に無事下山をお祈りして、下山しました。
本日はピストン。アップダウンが繰り返されるコースなので、帰り道も油断できません。
ピストンなので、行きが長けりゃ帰り道も長い!
ちょいヘロになりつつ、麓まで降りてきました。
鮮やかな紅葉がチームちょいヘロを迎えてくれました。
キノコ、ただいま。
今日はしっかり歩きましたね、大変お疲れさまでした🙏
上州武尊にトライしてみたいというお声、何人かの方から頂いています。
来シーズン以降も山行を企画していきたいので、行ってみたいという方はぜひお声かけください!
(6~10月中旬までは、牧場キャンプ場(現OZE-HOSHISORA RESORT)からのルートを予定。こちらの方が距離が短く、アップダウンも少な目、コースタイムも短くなります)
個人的には修験道に使われてきたルート(川場尾根~武尊神社)を、いちど通して歩いてみたいです。
この修験道の行を取材した記事、古い雑誌に載っていたのですが、午前2時から歩き始めて夕方まで歩き続ける、「おのれを知る山行」なんだそう。
山伏の方がどんなふうに山を見ているのか気になる所です。