晩秋の里山うろうろ ご近所散策

10月も終盤となり、紅葉シーズンのお仕事が終わりになってきました。

こんな季節は里山散策が楽しい~

今年はキノコ豊作

みなかみ町の観光関係者は、あとは雪を待つのみという感じでしょうか?

私にとっては、ゆっくり自分で山歩きのできるシーズンです。

この日は下見を兼ねて里山をうろうろ~

登山道上にもこんなキノコ!

ナラタケです。

地元の方言では、「カブツモタシ」と呼んで、汁の実などにします。

傘の下にヒダがないのはナラタケモドキだそう。当地では「アマンダレ」と呼ぶようです。

こっちにも大きな株!👀

子どもの頃、カブツを求めて、父と裏山をうそうそ歩き回ったのが懐かしいです。

あの頃はヤマビルもいなかったな~・・・

しかしそれは30年も前の事。分からないので、詳しい方に写真を送ってみました。

すぐに返信が来て「ナラタケでしょう」とのこと。

頭の黒いつぶつぶ、折れるとポキっとすること、朽木から生えていることなどが特徴だそう。

朝から少し冬型になり、風が強かったのですが、森に入ると守られています。

ブナの黄葉がすすみ、良い雰囲気です。

またまた大きな株を見つけました。

これは立ち枯れした大きな木に生えています。食用には少し育ちすぎで、だいぶ虫がついています。

きのこ以外も秋の実り。ヤマナシかな?

虫食いの無い所をかじってみたら、とんでもなく渋くて酸っぱくて、すぐに吐き出しました。ブー💧

別の日、仕事中の登山道わきで、こんなキノコも見つけました。

こちらはムキタケに見えますが確認せず~

フライパンで煎ると美味しくなるというのを実証したくて、ブナの実を拾ってきました。

20粒くらいあったかな?

カラを剥いてみると、ぺちゃんこだったり虫食いだったり。

食べられるのが一個もありませんでした😢

その場でつまんだ時は、ぷくぷく粒も大きく美味しかったので、なんだかキツネにつままれたような気分。

神様に欲張りをたしなめられたのでしょうか。ごめんなさい。

山のキノコと放射性物質について

さて、林産物と言えば気になるのは放射能濃度です。

東日本大震災での原発事故から13年経ちましたが、私の住むみなかみ町はまだ出荷規制にあります。

群馬県ホームページ「県産「きのこ(原木栽培)」「野生きのこ・山菜類」出荷制限・自粛情報」より転載(2024/10/28閲覧)

当地ではジビエ(鹿など)も出荷できない状態で、制限を解除するのはとても難しいと聞きます。

ただ、これはあくまで出荷に関わる制限なので、自家消費は自己責任です。

実際はどの程度の放射性物質が検出されているのか、群馬県が公表しているデータがあります。

群馬県「野生のキノコ類放射性物質検査結果」より転載(2024/10/28閲覧)

こちらを見ると、中之条町で採取したタマゴタケのみ、セシウムが基準値の倍近く検出されています。

中之条町はみなかみのお隣です。

タマゴタケは樹木と共生する菌根菌で、セシウムを吸収しやすいキノコらしいので、その影響もあるかも。

ていうか、群馬県検査地少なくない?

と思い、お隣の新潟県も見てみました。今のところ、令和6年度(2024年)は6か所の調査が掲載されていました。

魚沼市では検出されているとはいえ、中之条のタマゴタケとは比べ物にならない低さです。

新潟県「令和6年度野生きのこの検査結果」より転載(2024/10/28閲覧)

長野県はもっと多くの地点で計測しているようでした。

自治体の力の入れ方は、キノコ食文化の濃淡によるのかもしれません。

ちなみに、放射性セシウムは1~2分ゆでると、調理前の20~50%に低減するという実験結果があるようです。

でも、無くなるわけではありません。

日本原子力研究開発機構「野生山菜、きのこの調理低減試験結果」より転載(2024/10/28閲覧)

野生のキノコを食べるかは自分で判断するしかないのですが、私としては、自分で食べることはあっても、誰かにすすめない方針にしようかと思っています。

食べ物が沢山あるのに、わざわざ求めて食べる必要ないよねと言われれば、その通りですが・・・

もともと欠かせない秋の味覚だったものなので、とても寂しいですね。

山の味覚、キノコや山菜の楽しさ、嬉しさは、たとえようが無いですから。

これだけ大規模、長期間に影響が続く原発事故、どう考えても原子力発電ってコスパ釣り合わない・・・

というか、コスト算出できないだろ!!

と思います。

お金で計算できるものを超えているし、そもそも計算しようとしても、現時点では見えない部分があります。

困ったもんだな~😥